フルダイブ・オンラインゲーム『N-REAL』
『N-REAL』(エヌ・リアル)とは
1000年前のアークスに設置されていたフルダイブ・オンラインゲーム『THE-REAL』(ザ・リアル)の後継と考えられるゲームである。
表面上、アークスたちの娯楽の一つとして設置されていたが、実際はダーカー因子による汚染を軽減、浄化する目的があったと思われる。
しかし、ハルファにおいて、ダーカー因子の汚染を軽減、浄化のために設置されているのかは、不明である。
今のところ、セントラルシティのみで『N-REAL』の世界に接続することができる。
『N-REAL』の世界
宇宙のなかにある天ノ川銀河、太陽系属する、地球という惑星を想定した、仮想現実世界で人としての生活を楽しむオンラインゲーム。
地球歴2021年6月9日以降の地球を、地球人として体感し、生活することができる。
主に日本という国が舞台となっているのが、希望すれば他の国を選択して生活することも可能である。
時間はリアルに進むため、過去に戻ることはできない仕様になっている。
設定自体は『THE-REAL』の設定を引き継いでおり、氷河期に入りつつある地球で、人類はどうやって生き延びていくかというものである。
しかし、文明レベルが低いため、地球人たちは地球の温暖化が、氷河期の前兆であることに気づいていない。
むしろ、温暖化の原因が地球人たちの悪しき習慣によるものだと考えているため、それを抑制するために様々な活動を行っているという設定である。
そのなかで、どうやって生きていくのかというのが、このゲームの魅力のひとつといって良いだろう。
すでに氷河期の前兆のひとつである海流の停滞が始まっており、干ばつや水害、冷害といった環境による災害が増え始めている。
現在、レポート執筆時(地球歴2021年8月)では『新型コロナウィルス感染症』という肺炎が世界で猛威を振るっている。
※あくまでもゲーム上の設定であり、低い文明の世界で身を置くことで、本能的な力に触れる、あるいは呼び覚ますのが目的である。
文明が退化している惑星ハルファでも、そのような感染症であれば、肺を交換すれば良いだけの問題であり、セントラルシティでも簡単に処置することができる。
『THE-REAL』との違いについて
『THE-REAL』は地球歴2012年7月4日以降の地球をモデルとしたものであり、舞台は同じでも年数が違っている。
また、『N-REAL』は『THE-REAL』の設定を引き継いでいるせいなのか、オラクル船団、つまり1000年前のアークスが【ファンタシースターオンライン2】というタイトルで再現されている。
一種のアクションRPGのような形だが、あくまでも再現されているだけなので『アークス第三者委員会』というギルドは存在したが、他のメンバーは見つからなかった。
【Wiccaレポート01】でも記したように、仮想空間『N-REAL』にいる人物が、惑星ハルファの人間なのか、データ上の人物なのかを区別するには、もう少し調査が必要である。
ダーカー因子汚染の影響について
『N-REAL』内においても、ダーカー因子による汚染の影響が顕著に出ている。
いわゆるダーカー因子汚染による三大激悪症状
「凶暴化」
「性暴力化」
「承認欲求異常」
が、ハルファのアークスたちを苦しめているといっていいだろう。
『THE-REAL』にはダーカー因子汚染の軽減、浄化の機能があったと考えられるが、『N-REAL』にもその機能が存在するかどうかは、現状を見る限り疑問である。
ダーカー因子による汚染の影響で『N-REAL』の世界から戻って来られなくなるアークスたちが増えているという指摘もある。
惑星ハルファのアークスの活動が過酷なものであり、理不尽極まりない部分もあるため『N-REAL』へ逃避したい気持ちもわからないでもない。
最後に……
惑星ハルファもそうだが、『N-REAL』についてもまだまだ調査する必要があり、私は調査員としてできる限り力を尽くすつもりである。
レポートNo.005/Wicca