フォトンを持つ者、持たざる者
アークスか、それ以外か
アークスに入隊するためには、試験に受からなければならない。
現状、その試験というのは個人の持つフォトン量で決められているといっても過言ではない。
フォトンがなければダーカーに効果的なダメージを与えられないためである。
そのことが『アークスか、それ以外の一般市民か』という差別的構造を生み出していることは、指摘するまでもない。
当然、市民船団内では、アークスビジネスがもてはやされるようになり、アークスになるための学校やアークス育成専門家庭教師など、多岐に渡る。
また「この壺を買えばあなたのフォトンが増える」「君、いい身体してるね、私のところでアークスにならないか?」のような、詐欺まがいのビジネスが横行していることは容易に想像できるだろう。
一部フォトンを持たなくてもアークスに入隊できる職(運搬や避難支援、事務など)は、狭き門と知りながらも、志望者が殺到している状況からも、アークスになることが、オラクル内で特別なことを意味していることは言うまでもない。
アークスからも逸脱する存在
アークスとして、正義のため、ダーカーから市民を守るために活動している者が大半である。
だが、己の欲望を満たすために、アークスの活動から逸脱するような者がいるのも事実である。
逸脱するような者は、他のアークスよりも高い能力を有しているケースも多いため、その場で止めることが難しいのも現状である。
六芒均衡直属の隊員など、アークス上層部に近い存在が出てなければ、対応は難しいだろう。
オラクルを守る者、守られる者
フォトンを持つ者がアークスであり、アークスはオラクルを守る者である。
逆にフォトンを持たない者やアークス以外の存在は、アークスに守られる存在である。
この二つの間にある差はあまりにも大きく、その格差は広がるばかりである。
情報規制は当然のように行われており、アークスの現状についても、良い点ばかりがオラクル内で伝えられているといってよいだろう。
アークスに与えられている特権についても、見直す必要あるのではないかと考えられる。
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フォトンが増える壺は草