レトロゲーム小話5『サマルトリア王子が見つからない…やっと見つけた時の最強フレーズ』
ドラゴンクエストⅡあるある
サマルトリア王子が見つからない…
そんな状況に陥った人は多いだろう。
特にFC版ドラゴンクエストⅡを発売された当初に購入した人は、情報がなく、雑誌などで断片的に手に入れるぐらいである。
ドラクエⅡをプレイしている人に聞くしかないのだが、教えて貰えなかったり、フラグの立て方がわからないので、曖昧な説明しか聞けなかったりと、よくわからないまま偶然、仲間にできるようなケースもよくあったのではないかと考えられる。
当時、私は小学生だったが、クラスの友人がサマルトリア王子を見つけられなくて、ローレシア王子のレベルだけが上がっていくという話をよく耳にした。
そんなサマルトリア難民のなかで、もっとも印象に残っているフレーズがある…
友人NにドラクエⅡを貸した
ゲーム回想記5で紹介した友人Nであり、貸したドラゴンクエストを返してもらって、すぐにドラクエⅡを貸したと記憶している。
発売から半年以上経過しているため、交換するような条件も求めなかった。
貸して数日後、そのNからドラクエⅡについて相談があった。
「サマルトリア王子が見つからない」
攻略本を一緒に貸していたが、それでも見つからないという。
説明はしたが、よくわかっていないようだったので、放課後、N君の家でプレイを見ることになった。
ドラクエⅡをプレイしてみると…
ふっかつの呪文を入力し、N君がドラクエⅡを始めてまず私がツッコんだ
なんで『さすけ』やねん!(ローレシア王子/忍者好き)
おまえかって『りんく』やったやろ!(ローレシア王子/ゼルダの伝説好き)
その返しはなにか違うような気もするんだが…まあ、そんなやりとりのあとにレベルを見て驚いた
Lv26!
サマル王子が仲間にならないとローラの門を通して貰えないので、レベルの低いモンスターしか出現しない。
見つからないから、あちこち探していたらしい。
貸してから数日間、ずっと同じところを彷徨っていたことになる…
サマル王子がいないと手に入れるのが難しい【銀の鍵】も、しっかり持っていた。
予想外の言い訳…最強フレーズ
レベル26まで上がっていて、しかも探しているのに、出会っていないわけがない。
サマルトリアの王様に会っているし、勇者の泉の洞窟にも行っている…ローレシア城から始まっているので、ローレシア王にも会っている。
もしかして…
「リリザの町にサマルトリア王子、いないか、これ?」
という私の指示に従い、リリザの町へ。
すると案の定…
「ほら、やっぱり…宿屋のところにサマルトリア王子おるやん」
そう言って画面を指さす
「あれ、ホンマや…
オレん時、おらんかったわ」
「そんなわけあるか!」
サマル難民が、サマルを見つけられた時に言い放つ、数々の感謝の言葉や言い訳を聞いてきたが
オレん時、おらんかったわ…
私はまだ、これ以上のフレーズを聞いた事がない……
おわり
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