ゲーム回想記7 ~FC版ファイナルファンジー/EP2壊れていたなにかが発動した~

2023年1月11日

すぐに異変は始まった……

最初のコーネリアの町周辺は問題なかったが、次の町プラボカにたどり着く頃には状況は一転していた。

攻撃が敵に当たらない。

港町プラボカで強制戦闘となる海賊たちと戦った時も、武器での攻撃は頼りにならず、魔法を中心にどうにか倒した。

そして、船を手に入れて海に出ると、その状況はより顕著に表れた。

攻撃では、雑魚ですらほぼ当たらないのだ。

魔法は回数制のため、そう連発はできない。

ただ、海の敵はお金持ちが多いため、宿屋の値段が安いコーネリアへと戻り、そこから船で稼ぎ、装備や魔法を揃えた。

1レベル魔法が100ギルだったのに対し、2レベル魔法は400ギル。400×3種類×4人分=4800ギルという、まだ序盤だというのに、おかしな金額になっていた。

※魔法は魔法が使えるクラスの者が、それぞれ適した魔法(白魔法、黒魔法)を3つ覚えることができるシステムであり、赤魔術士は選択しなければならない。

当然だが、武器や防具も新調する必要がある。

さら驚きの展開……

どうにか2レベル魔法を揃え、やっとエルフの町へたどり着いた。

眠りから目覚めないエルフの王子が城にいるのだが、そのエルフの町で衝撃を受けることになる。

なんと、3レベル魔法に加えて、4レベルの魔法まで売っているのである!

しかも3レベル魔法は1500ギル!
4レベル魔法に至っては4000ギルである!

3レベル魔法1500×3種類×4人分=18000ギルである。
4レベル魔法4000×3種類×4人分=48000ギル…

魔法だけで66000ギル!

何度もいうようだが、武器や防具の費用も必要である。

しかもエルフの町にはミスリルソードという、とんでもなく強い武器が売っていて、赤魔術士が装備できる。

ミスリルソードは4000ギル。二人分なので8000ギル。

ファミコンのRPGで3つ目の町にたどり着いた時点で、必要な金額が74000ギルとか、どうかしている

周辺にいる敵を倒して貰えるギルは多くて300ギル前後、平均すると100ギルぐらいだろうか。やっかいなことに毒にする敵がいるため、毒消しの費用75ギルが地味に効いてくるのである。

RPGをプレイしてきた経験のなかで、壊れていた何かが発動した

3レベル魔法を一通り覚えた時点で、最初の洞窟ともいえる沼地の洞窟へ挑戦してみようかとも考えた。

しかし、4レベル魔法が売っているということは、沼地の洞窟はそれだけ強いモンスターがいるのではないか? 魔法は回数制なので、そんなに使えるわけではない。

何よりも4レベル魔法が無いことで洞窟内で全滅してしまうことを恐れた。

私は戦った。

48000ギル。

時間にして、4、5時間ぐらい……。

キャラクターが死亡するだけでリセットボタンを押し、毒になるだけでイライラしていた自分が、いつの間にか消え去っていた。

ただ、無心になり戦闘だけを淡々とこなした。

4レベル魔法を全員が覚える頃には、赤魔術士の攻撃が2回ヒットするようになっていた。

それでも苦戦した沼地の洞窟

沼地の洞窟は、FFでは初めてとなる洞窟であり、先に説明したように装備も魔法も揃え、万全の体制で望んだ。

付け加えれば、ゲーム雑誌でマップが公開されており、道順などもわかっていた。

だが、それでも赤赤白黒というパーティー編成は苦労した。

とにかく打たれ弱い。

上段の二人(前衛)、敵の攻撃を受けやすい赤魔術師の防具が最初のコーネリアの町で売っている『くさりかたびら』であり、それに『かわぼうし』+『かわてぶくろ』

重たい鎧は装備できず、手に入る盾も装備できない。

敵のクリティカルヒットをくらうと、一撃で死亡することがあり、その都度リセットをするしかなかった。

※FC版のFFでは生き返らせる方法が白魔法のレイズ、アレイズと教会しかなく、現状でレイズは手に入らない。

それでもレベルは十分にあがっていたので、一撃死さえなければそれほど苦労することはなく、沼地の洞窟でクラウンを手に入れた。

強敵であるダークエルフ王のアストスも、短期決戦の状況で魔法が連発できるため、わりとあっさり倒すがことができた。

つづく

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