恋愛、結婚について(NGSReport.7)

現状でわかっている、惑星ハルファのエアリオ地方に住む人々、およびアークスの恋愛、結婚についてレポートである。

エアリオ地域に住む人々の恋愛、結婚

アイナがガロアの娘であることに、私は驚いた。

ガロアはエオリアタウンの長であり、アークスでもあるからだ。

1000年前のアークスではあり得ない状況であった。

オラクル船団のアークスは、恋愛こそ認めていたものの、結ばれること、つまりは結婚して子供を生むという生物の摂理を認めてはいなかった。

それに比べれば惑星ハルファのアークスは、自由に恋愛をし、結婚もしている。

オラクル船団のように、人が増え過ぎてはいけないのでコントロールしなければならない、という事情はない。

むしろアークスはダークファルスやドールズに対して劣勢を強いられている状況であり、人の数が圧倒的に足りていないことを伺い知ることはできる。

1000年前の恋愛、結婚事情

オラクル船団のアークスは軍隊として組織されていたものであった。

そのため、恋愛も、恋愛感情を利用して、個の能力を最大限引き出すために推奨されていたものであり、それ以上関係が進まないように制御されていた。

私もそれなりの年数、アークス在籍していたが、結婚したアークスはただの1組だけである。

しかも、夫となった者はアークス最高幹部である六芒均衡に名を連ねるほどの実力者であり、妻となった女性は上層部の絶対命令の精神コントロールを、はねのけてしまう能力を有していた。

また、両親がアークスで、自分もアークスになったというような人物も、上官を含めて、私は知らない。

アークス上層部は否定しているが、恋愛に関して何らかの精神コントロールが行われていたことは、間違いないだろう。

私自身、それなりの出会いをしてきたし、結ばれてもおかしくはない交流もあったが、その先へ進んだ記憶がない。

どれだけ相手のことを想っていても、アークスシップに戻ってくれば、精神コントロールによって、その感情は緩和され、やがて一定以下まで下がってしまう。

緩和できない状況になれば、それはダーカー因子を下げるための必要な処置として、長期期間眠らせている間に、恋愛感情もコントロールすることは可能だろう。

私自身、「アークスは軍隊組織であり、たいして優秀ではない兵士が、恋愛にうつつをぬかし、結婚して子孫を残す必要性はない」と考えているので、そのことについて意見するつもりはない。

エアリオ地域以外の人々の恋愛や結婚について

今のところ、エアリオ地域以外の人々についての情報はほとんど入っていない。

セントラルシティのような、人々が集まる都市があるような口ぶりだが、実際にそこへ行ったことはないし、今のところ、それは難しいようである。

リリーパ族のような他の種族が存続しているのかどうかも、調べてみたいところではあるが……。

レポートNo.007/Wicca

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